『機動戦士ガンダム』を全話語ってみる(第40話)

第40話 エルメスのララァ



脚本:荒木芳久
演出:斧谷稔
絵コンテ:関田修
1980年1月5日放送



-グッと来たセリフ①-

「~人間がそんなに便利に変わる訳ない
(ブライト・ノア)」




-グッと来たセリフ②-

「~エルメスのビットがっ?!

ま、まるでベテランパイロットじゃないか。
あれが初めて戦いをする、女のやることなのかっ?!
(ドムのパイロット)」





-あらすじ-

ガンダムの反応速度の向上のため、
ホワイトベースは一端連邦軍の基地となった
ソロモンへ入港し、

モスク・ハン博士の指示によって
間接の駆動部にマグネットコーティングを
施すこととなります。

このことにより、本来オトリ部隊としては
ア・バウア・クウーを叩く「星一号作戦」の為に
先行して出撃しなければならなかったものの、

やや遅れてソロモンを離れることとなります。
丁度、第13独立艦隊に追いついたところで、初めて
ガンダムはエルメスと対峙する事になります。



MS IN ACTION !! ララァ・スン専用モビルアーマー MAN-08
MS IN ACTION !! ララァ・スン専用モビルアーマー MAN-08




-感想-

平行して、同時にジオン公国の
コロニーを利用した

「ソーラレイ(この時点ではソーラーシステムと呼称)」の
準備なども描かれているのですが、

ここでデギン公王とギレンの映画版でも
登場したやり取りがあります。

「絶対民主制は、連邦のごとき軟弱を生むだけです。
それでは人類は共食いになります。今度の戦争のように」

ちょっとTV版の台詞は映画とは違うところもあるのですが、
会話の要旨はほぼ同じかと思います。




子供の頃は
「民主主義=善」
「独裁主義=悪」
などと、

単純に区別していたのですが、
「銀河英雄伝説」などを知ると、必ずしも
そうは言えない訳で。

そもそも、民主主義による「多数決の正義」って
どれだけあてになるのか、わかったもの
じゃないですよね。

いつも思うのが、100人の主権者がいて、
そいつらが全部「バカボンのパパ」だったとして、

「太陽がどの方角から昇るのか」
を議題として採決を取ったら

『西から昇ったお日様が、東に沈む。これでいいのだ』

なんてことになって、いくら学者がそれは違う!って
反論しても、そういうことになってしまう
様な気がしてならないんですよね。

だからこそ、教育が重要になってくると思うのですが、
特に最近は、教育をする側も、受ける側も、受けさせる側も

「なんだかなぁ…」
という感じです。




ま、それはともかく。

もう一つ興味深かったのは、
キシリアにララァの私服のことを突っ込まれた
シャアの弁明なのですが

「補給部隊の連中は、服で戦争を
するのではなかろうと、いつも」

もうこの時点で、ジオン軍の末端にいる人間は
この戦争は負けると悟っていたのでしょうか。

そもそも、私服で戦争をするのは
本来やってはいけないことで、

それでも行った場合はゲリラ兵という扱いになって、
軍人としては扱われなくなってしまうのですが。

宇宙世紀のルールはよくわかりませんが、
とにかく、ジオン内部ではこの時点でかなりの
劣勢を強いられていて、

勝つためには法を犯して当然、という悪い雰囲気に
なってしまっていたのでしょう。




そうそう、アムロは相当強くなっていて、
殆どシャアのゲルググでは相手に
なっていませんでした。
(2007年12月15日初出)




-2020年1月31日追記-

もうこの辺りから、

この時点では決まっていなかったものの、
次回作である『Z』のテーマも
若干入ってきてますね。

今回のグッと来たセリフ②は、
初陣のララァがサラミスを
沈めた際の者で、

このセリフの後、ドムのパイロットは
エルメスの援護という本来の任務から外れて
後衛に回ってしまうのですけど、

こうした"軋轢"のようなものが
結局グリプス戦役という、

新たな戦乱を生むきっかけになって
行ったように思います。

やっぱり、今回のグッと来たセリフ①のような
捉え方が正しいように思いますね。

本作だけではなく、宇宙世紀全体の
物語の流れとして。




そして、物語の世界観にちょっとした
奥行きを与えてくれたマグネットコーティングを
ガンダムに施したモスク・ハン博士なんですが、

ネット情報によると小説版では
G-3ガンダムの開発に関わっているようなので、

ひょっとしたらアレックスなんかの
開発にも関わってるんでしょうかねぇ。

























-ガンダム関連の記事-

「機動戦士ガンダム」を全話語ってみる(目次)

「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」を
全話語ってみる -目次-


『機動戦士Zガンダム』を全話語ってみる

『機動戦士ガンダムZZ』を全話語ってみる(目次)

「新訳Zガンダム三部作」を語ってみる

「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」を語ってみる

『機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096』の
ちょっとだけ感想(目次)


「ガンダムF91」の物語を語ってみる

「機動戦士Vガンダム」の全話を語ってみる(目次)

『∀ガンダム』を全話語ってみる(目次)

『ガンダム Gのレコンギスタ』の感想(目次)




-冨野由悠季監督関連の記事-

『無敵超人ザンボット3』を全話語ってみる

『戦闘メカ ザブングル』を全話語ってみる(目次)

『ブレンパワード』を全話語ってみる

映画『伝説巨神イデオン~発動篇~』を(ちょっとだけ)語ってみる


ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0