『機動戦士ガンダム』を全話語ってみる(第28話)

第28話 大西洋、血に染めて



脚本:山本優
演出:関田修
絵コンテ:斧谷稔 
作画監督:中村一夫
1979年10月13日放送




-グッと来たセリフ-

「カイ! あたしにも戦わせて!
弟たちが助かって、あの子たちが死んで
いいなんてことないもん!

(中略)

このままだったらまた、
ジオンに利用されるだけの生活よ!

それにもう、ただ見てるだけなんて
あたしたまんないよっ!
(ミハル・ラトキエ)」




-あらすじ-

ベルファストを後にしたホワイトベースに
関する情報収集の密命を受けた
ミハル・ラトキエは、

隙を見て艦内に潜入し、密かに艦長室で調査を
行っていたが、そこに乗組員が
入り込んできてしまう。

咄嗟にミハルは陰に身を潜め拳銃を握りしめるが、
入り込んできた乗組員はベルファストで出逢った
カイ・シデンという半端者風情の男だった。

機動戦士ガンダム ビネットコレクション3 14.「ねえカイ、いつまでもこんな時代じゃないだろ?」 単品
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-感想-

続けて感想をご覧になっている方は
今回の感想は他の回と文体が違うように
感じているかと思いますが、

実をいうと、今回は十数年前に感想を綴っていた際に
録画に失敗して記事を”落として”しまった回で、

長い年月を隔てて新たに書き下ろしていたりします。




それはともかく、内容の方なんですが
比較してしまうと劇場版の"哀戦士篇"の方が

やっぱり展開や台詞が破綻無くうまくまとめられて
いるように思いますね。

どうもそちらの印象が強いせいかTV版の方は
カイが機密扱いのハズの情報をあっさりと
ミハルに提供してたりやなんだりで

「アレ? こんなんだっけ?」
という違和感を拭いきれません。

ミハルがカイに見付かった際のユニフォームが裂けた
シーンが無かったように見えたので、作画の方も
若干描き直されているのかもしれません。




ただ、悲壮感の方はどちらも
変わらないのではないでしょうか。

むしろ、TV版の方は前回から続けて観ていれば
ミハルがホワイトベースに潜入する
きっかけを作ったのは、

シャア・アズナブルであり、

そのシャアはミハルが死んだことを
露ほどにも知らず何の感傷も見せずに物語は
幕を閉じてしまうところで

戦争の非情さのようなものが
増しているようにも感じますね。




ミハルはあのまま隠れていれば
命を落とすことはなかったはずなので

ある意味今回の話は、
"善人ほど早死にしてしまう"ということを
地で行く物語だったんですが、

この不条理に憤りを抱いたからこそ
今まで何となく戦いに参加していたカイに
明確な戦う理由が生まることになった訳です。

とはいえ、成長の一里塚にはなったんですけど、

カイに限らず悲劇を経験しないと
人間は成長できないものなんでしょうかねぇ。

まぁ、生きることそれ自体も
”悲しけどこれ戦争なのよね”って
ことでしょうか?!








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