『西遊記(1978年版)』の感想

出演:堺正章 夏目雅子 西田敏行 岸部シロー ほか
放送期間:1978年10月~1979年4月
全26話

西遊記 DVD-BOX 1 - 堺正章, 夏目雅子, 西田敏行, 岸部シロー, 高峰三枝子, 勝呂誉, 中村敦夫, 渡邊祐介, 池広一夫, 黒田義之, 堺正章
西遊記 DVD-BOX 1 - 堺正章, 夏目雅子, 西田敏行, 岸部シロー, 高峰三枝子, 勝呂誉, 中村敦夫, 渡邊祐介, 池広一夫, 黒田義之, 堺正章




-感想-

『あぶない刑事』『もっとあぶない刑事』
『傷だらけの天使』→『探偵物語』『俺たちの勲章』
『俺たちの朝』『俺たちの旅』→『ゆうひが丘の総理大臣』→
『大捜査線』→『プロハンター』『事件記者チャボ!』
『勝手にしやがれヘイ!ブラザー』『あいつがトラブル』

と続いたtvkの懐かしドラマ枠なんですが
ここに来て、無念のドラマ枠廃止となってしまい
最後の作品となってしまったのが

1978年に放送された
『西遊記』
なんですけど、見事にトリを務めてくれたと
言っていいんじゃないでしょうか。





西遊記のドラマは、1990年代や2000年代にも
制作されていますが、それぞれの作品に特色や
長所はありますけれど、

総合的に判断すると、もっとも成功を収めたのは
やっぱり本シリーズだったのではないかな、
と思います。

それは、以下の三つの幸運な奇跡が重なった故の
結果ともいえるのではないでしょうか。


奇跡1.
日本テレビ開局25周年記念番組として、
潤沢な製作費が確保されていたこと。

奇跡2.
悟空、八戒、沙悟浄、そして三蔵法師の
キャスティングがこれ以上に考えられないほどの
ハマリ役になっていたこと。

奇跡3.
大作でありながらも音楽面ではオーケストラ風の
壮大な楽曲ではなく、ゴダイゴとそのメンバーによる
ポップで軽快な楽曲で占められていたこと。




これらの奇跡が、その後制作された作品から
一歩抜きんでているように思うんですよね。

本シリーズは幼少期にリアルタイムで視聴していたり
するんですけど、なぜか印象に残っているのが、

食べ物がとても美味しそうに映っていたことと、
登場する女性陣に妖艶な雰囲気を感じ取っていたことで、

食べ物はひょっとしたらEDのテロップに制作協力として
名を連ねているマンダリンパレスのものなのではと
想像するのですが、

女性陣に妖艶な雰囲気を感じ取っていたのは、
衣装が煌びやで麗しいものが多かったせいも
あるのだと思うのですけど

日活系の女優さんが結構出演されていたことも
影響があるのかもしれません。

そして、そんな中で最も清純なイメージを持つ
夏目雅子さんが“男性”役として出演されているのが
キャスティングの妙なんじゃないかと思います。

だからこそ、夏目雅子さんの三蔵法師って
神聖というか厳かな雰囲気が強くて、

男性を演じていても男には見えず、
かといって女性にも見えず、

性別を超越したもっとも神に近い…じゃない、
仏様に近い神秘性の強い存在に成り得たのでは
ないかと思います。

夏目雅子27年分の笑顔 - 夏目雅子25th記念アルバム
夏目雅子27年分の笑顔 - 夏目雅子25th記念アルバム

女性陣は日活系の女優さんだけではなく、
意外なところでは第22話に“風の谷のナウシカ”の

ナウシカ中の人である若き日の島本須美さんが顔出しで
出演されていたりして、こちらも夏目さんに勝るとも
劣らない麗しい雰囲気が醸し出されていました。

あ、あと第9話にはシャア・アズナブルでお馴染みの
池田秀一さんも顔出しで出演されてましたね。

このような多彩なキャストを揃えられたのも
衣装やセットから独特な雰囲気が形成できたのも
潤沢な製作費があったからなんだろうと思いますし、

物語の時代背景を無視したアドリブが乱発されても
世界観が崩壊しなかったのも、ポップな音楽がその辺を
うまく調和させていたように思いますし、

本当に本作は奇跡的な幸運が重なった
稀代の名作なんだろうと思います。



そういえば、西遊記としても稀代の名作だとは
思いますが、1時間枠の特撮番組としても、もっとも
成功した番組ともいえるのではないでしょうか。

色んな要素が上手くかみ合って、
子供から大人まで楽しめる一大エンターテイメントに
仕上がっていた。

視聴者の趣向が多種多様化した今日においては、
もう成立することのない、テレビが娯楽の中心だった頃の、
殆どの家庭でテレビが居間に一台しかなかった頃の

恵まれた一作だったのかもしれません。




さてさて、本作でtvkの懐かしドラマ枠は
消滅してしまったのですが、後枠がワイドショーの
再放送ということを知って、

どういうわけかテレビの歴史を
なぞっているかのような錯覚を覚えました。

それはともかく、これまで目まぐるしく
移り変わる時代の中で埋もれてしまっていた
ドラマに再び陽の目を当ててくれた

tvkの編成の方に感謝したいと思います。

改めて再放送はテレビという文化を形成する上で
必要不可欠なものであると再認識しました。

いつかまた懐かしくて素晴らしいドラマたちを
再放送してくれることを願ってやみません。









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