ドラマ『俺たちの旅』の感想

主演:中村雅俊 田中健 津坂まさあき
放送期間:1975年10月~1976年10月
全46話




-感想-

例によってtvkで再放送されていた
『俺たちの朝』
の流れで

ブログには全く触れていなかったものの
全話視聴しており、先日最終回を迎えた
今回取り上げる

『俺たちの旅』
なんですけど、

先に放送開始順でいえば後の作品になる
『~朝』を観た次に『~旅』を観ると、

何だかやけに泥臭さいというか、汗臭いというか、
下品というか、どうにもそんな雰囲気が
気になってしまうのですが、

この辺は例えるならば『~朝』が男女共学の青春を、
『~旅』が男子校の青春を描いた違いから、
なんじゃないかと思いますね。

むしろその辺よりも気になってしまったのが
主人公のカースケという存在で、

とにかく、いい加減で無責任で厚かましくてと、
なんとも感情移入し難く、好きになれず、

『~朝』のヌケ作の時もそうでしたが
個人的にはどちらかと言えば、

カースケ達の先輩にあたる
グズ六の心情や考え方が理解しやすかったり、
共感しやかったりするんですよねぇ。

この辺はやっぱり、アタシャ年を
取り過ぎたのかなぁ、などとも思ったりして…。




とはいえ、徐々にカースケや物語全般から
鼻に来ていた汗臭さのようなものは
シリーズが進むにつれて緩和され、

カースケのいい加減で無責任で厚かましい性格も、
深い思いやりや優しさを持つが故と
解釈できる描き方となって、

後半から終盤にかけては
受け入れられるになって行きましたね。

と、同時に、カースケ、オメダ、グズ六、
おまけにワカメたちの友情の絆で繋がった
三人の姿から、

遠い昔に何処かに置いてきた
自分自身の忘れ物の存在のようなものに
気付かされたりもしましたね。

自分の人生を振り返って
いちばんしあわせだった時期って
私にとっては小学生の頃だったんですけど、

それは、カースケのように自分の心や気持ちに
素直に正直に生きられた時代だったから
なのかもしれません。




そんな『~旅』の最終回は
「えっ? これで終わりなのっ?!」
という終わり方だったんですが、

後の世に作られた続編では
カースケもオメダも洋子とは一緒にならず、
別の女性と結婚してたりするので、

そういう視点でいえば、カースケにとって
洋子とは別の道をすすむことになったことが、

彼にとっての一つの青春の一区切りを
打ったことになっていたのかな、と。

実を言えばこの最終回は後世に制作された
ドラマ版の『東京ラブストーリー』とよく似た
シチュエーションだったりするのですが、

『東ラブ』が純粋に恋愛を描いているのに対して、
『~旅』の方は友情に重きを置いているような気がして、

結局、洋子はカースケとオメダの友情関係を
壊したくなくて、自ら身を引いたように
私は思います。

EDテーマの
『ただお前がいい』
は友情を謳った曲であることを考えると、

本作はほぼ一貫して男同士の友情が
描かれた物語だったようにも思います。




そして、ラストシーンなんですけど、
果てしない大海原にヨットで航海をする
三人が映し出されるのですが、

おそらくは自由を謳歌する彼らの
進むべき航海は視聴者の判断に
委ねられたのかなぁ、なんて思います。

ただ、この時点では随分と穏やかな航海ですけど、
その後制作された続編の内容を考えると、

私はあらすじ程度しか知りませんけど、
決して穏やかな航海には、ならなかったのではないかと…。




で、この放送枠の次回作は
中村雅俊さん繋がりで

『ゆうひが丘の総理大臣』
が放送されるらしいんですけど、

もうそろそろ、刑事ドラマ系に戻って
欲しいようにも思うのですが、なんだかんだ言って
また全話観ちゃうんでしょうなぁ、きっと。


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