ドラマ『俺たちの朝』の感想

主演:勝野洋 小倉一郎 長谷直美
放送期間:1976年10月~1977年11月
全48話




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-感想-

例によって、これまで本ブログでは触れてはいないものの
実はtvkの再放送を全話視聴してたりするのですが、

放送開始前は、同再放送枠で放送された
『あぶない刑事』→『もっとあぶない刑事』→
『傷だらけの天使』→『探偵物語』→『俺たちの勲章』という、

刑事モノや探偵モノなどの流れが続いた後の
ここに来て“青春モノ”だったので、

いまさら青春モノを流されたものなぁ、
なんて思いながら、でも地元である鎌倉が映るし、
観るだけみようか、

などと、あまり気乗りしないまま視聴を開始したのですが、、、

いざ、観始めたところ、アレ、これ思ったよりもいい、
そこそこイイんじゃない? イヤイヤ、十分面白いでしょう!
と、評価が一変してしまったりします。




というか、かなり昔の幼き日におそらくは再放送を
一度観ているはずなんですよね。

内容までは覚えておらず、親と観ていた、
という記憶がおぼろげながら残っており、

確かその放送のなかで

『ジィ~ンズプラザ♪ 摩耶~♪(ジーンズプラザ摩耶)』
『ファイト、ファイト、新栄! ファイト、ファイト、新栄!
(新栄電器)』

という懐かしのCMが流れていたように記憶しているのですが、
なにせ物心つくか、つかないかの頃だったので、
はてさて真相は遠い思い出の彼方に…。

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本作の物語の特徴としては、
“俺たち”シリーズの前作に当たる
『俺たちの旅』のテンプレートを引き継ぎながらも、

どこか“癒し”を感じさせる鎌倉や江の島を舞台に
夢と現実の狭間で右往左往する、オッス、チュー、カーコ、
ヌケ、ツナギら若者たちが描かれるなかで、

オッス、チュー、カーコ、の
三人の男女間による友情が描かれていた、
ことにあるように思います。

異論はあると思いますが、オッスの視点での物語でいえば、
恋愛というよりは、友情の方がしっくりくるように思うんですよね。

オッスはカーコのことを友達として
好きだったのではないでしょうか。

だからこそ、男女三人の奇妙な共同生活が
破綻なく続けられたのだろうと思います。


興味深いのは、メインとなる三人のうちの一人が
夢の実現に近づくと、途中までは順風満帆に行くのに
最終的には失敗や挫折をしてしまうところで、

その度に三人の絆は強いものになっていくのですが、

とはいえ、客観的に考えてみると、
ある意味、この三人の絆というのは

彼らの現実逃避としての“逃げ場所”としても
機能してしまっているように思えて、

その辺を踏まえて最終回を視聴してみると、
チューとカーコが一緒になるというのに、二人とも
笑顔もなくて全然嬉しそうではなく、

終盤では二人とも夢への挑戦の第一歩を
踏み出したオッスを追いかけて行ってしまい、

再会を果たしたオッスにも笑みが無いところ考えると、
結構、救いの無い終わり方だったようにも思えます。

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何しろ、その時点では誰も定職に就いてはおらず、
チューとカーコも今後本当に結婚するのか
どうかもハッキリせず、

主人公のオッスも、追っかけてきた二人と再会したことで
夢への挑戦も怪しくなってしまい、

結局、ラストの散文詩同様、三人は何もかも定まらぬことなく
あやふやなまま、物語は終結を迎えてしまったのだから。

本当に必要だったのは三人の“逃げ場所”を
無くすことだったように思えてならないのですが、

これはひょっとしたら、もう私がすっかり年老いて
若さを失ってしまった故の感情なんでしょうかねぇ。

ともかく、カーコの結婚相手となるべき男は、
オッスやチュー以外の人間でなければ、同じことの
繰り返しになるような気がします。

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それと、一説には本作のヒットが、
経営の傾いていた江ノ電を立て直した
要因のひとつとされているようですが、

そういえば、幼い頃親に連れられ江ノ電に乗って
江の島を訪れたことが、やけに記憶に残っているのも
その影響だったのかも…?




さてさて、本作の再放送終了後は
“俺たちシリーズ”繋がりで

『俺たちの旅』
が放送されるようですが、

きっと、また何だかんだ言って
全話視聴しちゃうんだろうなぁ、なんて思います。



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