『宇宙戦艦ヤマト』を全話語ってみる(第10話)

第10話 さらば太陽圏!銀河より愛をこめて!!



脚本:田村丸
演出:石黒昇
演出助手:井内秀治
絵コンテ:池野文雄
作画監督:白土武
1974年12月8日放送




-地球滅亡まであと315日-




-グッと来たセリフ-

「~そこでだ、最後に地球のことを
もう一度知らせようと思う。

地球は今、絶望の淵にいる。
一片の望みを君たちに託している!

これを見て欲しい、地上に生き残るものは
無に等しい。その汚染は徐々に地下都市にも波及
しつつある。一部でも混乱が起こっている。

絶えず、来るべき恐怖におののく人々が
我々に救いの道を求めてやってくる。

しかしヤマトが遠くなるにつれ、
人々にヤマトに不安を抱き始めてきた。

人々はヤマトの帰還の可能性だけを話し合い、
そのあまりにも困難な旅に絶望しつつある。

沖田君、ヤマトのことが知りたい! 
ヤマトの全てが―――――。
(藤堂平九郎司令長官)」




-あらすじ-

シュルツ司令率いる冥王星基地の
残存艦隊を撃破したヤマトは地球を遠く離れ、

いよいよ太陽系を離脱する
位置にまで航行していた。

そんな時、地球防衛軍総司令部より通信が入る。

司令を含め、地球に残された人々は地球圏から
遠ざかるヤマトの様子を伺い知れないため
不安に駆られているのである。

ヤマトが太陽系を離脱すれば、
遥かなる距離に阻まれて地球との
通信は途絶する。

沖田はそれらを鑑みて、乗組員たちへ
地球に残された人々への言葉を
交わす機会を設けた。








-感想-

今回は、プロローグでこれまでの話を
振り返ったシーンを除き、戦闘シーンが
まったく無かったりするんですけど

十分見応えがありましたね。

太陽系から離れるにあたって、
ヤマトの乗組員は地球に残してきた者に
向けて最後のメッセージを送るんですけど、

それぞれが、笑顔で通信室に入っていくのに、
戻ってきたときにはそれぞれが涙を流していて
結構胸に来ましたね。

彼らにしてみれば、必ず帰ってくるという
保証は全くないし、既に冥王星攻略戦において
戦闘の犠牲者が生じてますからね。

そんな中、沖田艦長と古代は通信する相手を
ガミラスの侵攻によって失っており、
誰もいなかったりするのですが

その辺をストレートではなく匂わせる表現に
留めたのも印象に残りましたね。

ヤマトはタイトルからして戦艦が中心に
据える物語ではありますが、必ずしも戦いだけを
描いているのではないのでしょう。




それと、今回EDである
『真っ赤なスカーフ』
が劇中にも流れるんですけど、

子供の時は勇ましいOPとは対照的な
泣きのバラードであまり好きでは
なかったんですけど

大人になって歌詞の意味が理解できるようになると
なかなか染み入るいい曲だなぁ、と。

要するに、こんな途方もない航海前にしたら
女の子から注目されてるかのような“自惚れ”
でもないとやってられないよ!

ってことなんですよね、きっと。
まぁ異論はあると思いますけど。


YAMATO ETERNAL EDITION File No.10 ヤマト・ザ・ベスト
日本コロムビア
2001-03-31
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