『∀ガンダム』を全話語ってみる(第48話)

第48話 ディアナ帰還



脚本:高山治郎
演出:南康宏
絵コンテ奥田誠治・斧谷稔
作画監督:佐久間信一
2000年3月17日放送




-グッと来たセリフ①-

「このままでは、ソレイユのフィルは撃破されます。

しかし、わたくしたちが出れば、ギンガナムを
前と後ろから挟み撃ちにできます。
(ディアナ・ソレル)」


「フィル少佐と、ミラン執政官は!
(キエル・ハイム)」


「貴方は一度は、ソレイユの主になった方。
あの船の人々が、悪人でないのはご存じのはずです。
(ディアナ・ソレル)」


「…それはもう(キエル・ハイム)」


「こちらの動きに呼応してくれますよ。
(ディアナ・ソレル)」




-グッと来たセリフ②-

「~ローラはなんで私のそばに居ようとしないのだ!
私は……私はっ…!……ローラッ!
(グエン・サード・ラインフォード)」




-あらすじ-

コアファイターの分離した∀の本体は、
スモーのコクピットを据え付けることで運用し、

メリーベルは月光蝶システムを使ってみせたが
その性能をフルに発揮出来るようでは無かった。

野に下っていたコレン・ナンダーは
その月光蝶を目にして何かを察し、
女王の元へと馳せ参じた。

ギンガナム艦隊の跳梁が領主たちの態度を硬化させ
自らに与するのを拒んでいると見た
グエン・サード・ラインフォードは、

フィル少佐率いるディアナ・カウンターを討てば
状況を打開できるとギンガナムに進言するが、

彼がその話に乗ったのはアメリア
合衆の為ではないだろう。

そして、グエンは量産の口実に
ギンガナムの元から∀をその手中に収める。

一方、∀が奪われたままになっている事が
気に入らないジョゼフは、グエンの真意を
探ることもかねて、

周囲の制止を振り切ってグエンのいる
ウィルゲムへ向かってしまう。








-感想-

今回のグッと来たセリフ①が
やり取りされたシーンを観たとき、

私は思わず戊辰戦争の際、錦の御旗を掲げた
新政府軍を前にして、逆賊を恐れた旧幕府軍が
戦意を喪失したという話を思い出しましたね。

とはいえ、ミラン執政官はともかく、
フィルはディアナに銃口をかざしてたんですから、
それを許してしまうのは

ちょっと寛大過ぎやしないかと思うのですが、

それでも非常時における女王のカリスマ性の
相乗効果を狙って統率力と士気を高めたんじゃないかと
思います。好意的に解釈すれば。




そして、グッと来たセリフ②なんですけど、
そのあと、御曹司は何と言葉を
続けたかったんでしょう。

ひょっとしたら、ロランがいたからこそ
表面上は“いいかっこしー”の
月との和平を進めていたけど、

突如としてロランが敬愛し続けるディアナが登場し
それに嫉妬して、ローラを女王として君臨する国を
地球に作ろうとしていたなんてことは…。

ないですよね、やっぱり。

この辺の関係性は小説版に詳しい
そうなんですけど、TVシリーズだけ観てると
異性装嗜好のようにもみえるので

色々解釈は広がっちゃいますね。

ともかく、グエンは『V』のカテジナさんと
同様にアニメなのに妙に人間臭い登場人物の
ような気がします。




-次回予告-

地上で戦端を開いたギンガナムには、ターンXがあった。

ジョゼフさんは命を懸け、
ハリー大尉やディアナ・カウンターも、
死を恐れなかった。

僕は、ディアナ様が見てくれていると
信じるから、光の中へ飛ぶ。

次回、∀ガンダム、“月光蝶”

風は烈風

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