『∀ガンダム』を全話語ってみる(第40話)

第40話 月面の海戦



脚本:大河内一楼
演出:渡邊哲也
絵コンテ:アミノテツロー
作画監督:戸部敦夫・菱沼義仁
2000年1月21日放送




-グッと来たセリフ①-

「~交渉などの匙は殿方にお任せ致しますけれど、
レディを待たせるなんていささか礼儀知らずかと。
あっ…(リリ・ボルジャーノ)」


「礼儀知らずと言ったな!(ギム・ギンガナム)」


「地球には高貴な女性を待たせる無礼な殿方は
おりませんことよ(リリ・ボルジャーノ)」


(中略)


「フハハ、地球のお嬢さんというのは面白いな。
このギム・ギンガナムが、地球の男に負けると
お思いか?(ギム・ギンガナム)」


「どうでしょう? ここで御目文字させて
頂いただけですから(リリ・ボルジャーノ)」




-グッと来たセリフ②-

「ねぇねぇ、ソシエってロランの奥さん?」

「えっ?!(ソシエ・ハイム)」

「地球のひとって、結婚早いんでしょ」

「違うわよ!(ソシエ・ハイム)」




-あらすじ-

月へ落下するミスルトゥの残骸を
粉砕したロランは、ソシエとディアナに合流し

そのまま月面に着陸して内部に進入した。

すると、そこには月の世界とは思えぬ
大運河が広がっており、その地は
ロランの故郷でもあった。

そして、思い掛けずにロランは
幼馴染みのハメットとドナに再会するが、

彼らは地球で戦争になってしまったことや
ディアナ・カウンターの地球降下作戦の事も
知らないようだった。

一方、ギンガナム艦隊と接触を果たした
ウィルゲムは、グエン・ライン・フォードの元
ギム・ギンガナムと接見し、

月側の交渉相手を要求するが、

不遜な態度でかわそうとするギンガナムを
リリ・ボルジャーノはレディーファーストの
心得が無いと見下し、

彼の地球人への対抗心に火をつけさせていた。

月での現状を垣間見たディアナは、
アグリッパを正す為首都であるゲンガナムを
目指すことになったが、

その手段が見つからない。








-感想-

今回は、リリ・ボルジャーノ嬢の
セレブっぷりがよくわかる話でしたね。

これは、ギンガナムが“誇り高き武芸バカ”なのを
見抜いていたからこそ、敢えて煽るような
物言いをして誘導をしたのでしょう。

ひょっとしたら、グエンを月に向かわせる
気にさせたのも、リリ・ボルジャーノ嬢がうまく
乗せていたのかもしれませんね。

『∀』は他のシリーズと比較して戦闘シーンは
少ないですけど、こういう

『太陽の牙ダグラム』

とは、また違った政治劇も、
一つのウリなんじゃないかと思います。




そして、グッと来たセリフ②なんですけど、
これって、裏を返せばムーンレィスは婚期が
遅いとも解釈できるんですけど、

それは、医療の発達や、“闘争本能”が
喪失した世界で、“死”というものが

地球側と比較して身近ではなくなって
しまったからの結果であるかもしれなくて、

更に言えば、それは現実の現代社会における
我々の環境に近いことなのかもしれませんね。




-次回予告-

リリ様のお手柄で、アグリッパとの外交交渉が
始まったのに、マヒロー隊が現れた。

ホワイトドールを渡さなければ、
ディアナ様達を処刑すると言い出したのだ。

一体、月の都で何が起こってるの?!

次回、∀ガンダム、“戦いの決断”

風の行方は何処へ――――

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