『∀ガンダム』を全話語ってみる(第29話)

第29話 ソレイユのふたり



脚本:星山博之
演出:山口美浩
絵コンテ:斧谷稔・横田和
作画監督:佐久間信一
1999年10月28日放送




-グッと来たセリフ①-

「~捕虜になったっていいじゃないですか、
宇宙に行かれるなら(ラダラム・クン)」

「貴公もホレス氏と同じだな、
敵味方が無い(ミハエル大佐)」




-グッと来たセリフ②-

「蛮族というレベルが、知恵が成したものを触るのは
やめて頂きたいのです(キエル・ハイム)」

「馬鹿に刃物は持たせられないとはっきり仰ればいい!
が、知恵あるムーンレィスが武闘を好む!何が上等なものか!
(グエン・サード・ラインフォード)」








-あらすじ-

ディアナに造反したフィルであったが、
ハリーと共に脱出した瓜二つの容姿を持つ
キエルのこともあり、その処遇を決めかねていた。

一方、宇宙船ウィルゲムの整備は
進んでいたが、宇宙船として正式運用するには

より高度な設備の整った場所での
整備が必要なため、ウィルゲムは
一路マニューピチに向かい、

その地に隠されたマスドライバーから
宇宙に上がってザックトレーガーと呼ばれる
ドックを目指すことになった。

ソレイユを脱出したキエルは、
月のアグリッパ・メンテナーと同様に
グエンの動きも気掛かりであり、

ヒューズの港に着陸したウィルゲムに接触し、
ハリーを伴い、ディアナとしてグエンに
面会を申し込んだ。








-感想-

今回のグッと来たセリフ①は、
前回に引き続き、人の善性の可能性を
現したものだと思いますね。

敵対している間柄でも、技術の追求という、
同じ目標の為にひとつになれるという。




反面、グッと来たセリフ②は、
いわゆる“矛盾”ですよね。

結局、愚かとか賢いとかに
知恵とか教養とか技術とかは関係ないって
ことなんでしょうか。

まぁ、でも相手がポゥですからね。
もし実在していたら、何かとウザがられ
そうな気がしますが。

ディアナとキエルを、同じ発想が出来る
女性として描いているのは、

やっぱり、ミリシャにせよディアナ・カウンターにしても
“どっちもどっち”ということ
なんだろうと思います。




そういえば、タイトルにある
「ソレイユのふたり」とは、誰のことを指すのでしょう。

きっと、ポゥのディアナに対する尊敬や畏怖が
フィルからの愛情を上回ることが出来なかった話とみれば
フィルとポゥの事だろうとは思いますが、

二人とも一人の女王にもなれる
ディアナとキエルとしても解釈できそうですね。

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-次回予告-

ソシエお嬢さんのウェディングドレス姿に、僕の胸は痛んだ。
が、恋心を自覚する間もなく、僕は戦う! 

レット隊の人たちが、キエルお嬢様を
ディアナ様だと信じてしまったからだ。

次回、∀ガンダム、“胸に抱えて”

風は小さく竜巻になる