『機動戦士ガンダムZZ』を全話語ってみる(第30話)
第30話 青の部隊(前)
脚本:鈴木裕美子
演出:高松信司
絵コンテ:川瀬敏文・高松信司
作画監督:山田きさらか
1986年9月27日放送
-グッと来たセリフ-
「我々はアフリカ独立戦線の青の部隊。
(ディトー・カルトハ)」
「青の部隊?(グレミー)」
「今やフランクの街と化しているガルダーヤを
取り戻すために戦う部隊だ。
その先兵としてお前は下の街に忍び込み
コントロール部を探し出す(ディトー・カルトハ)」
-あらすじ-
アーガマを脱走したルーは、
コアファイターの補給物資を調達するため
自由都市ガルダーヤに向かうが、
“自由”であるはずのその街は
身分証が無ければ中に入ることが出来なかった。
ルーは機転を利かせてその場にいた
芸術家を気取るジュネという男の知り合いを
装って街に入るが、
彼女はあろうことかジュネから気に入られてしまう。
ジュネはルーを連れて街の地下へ案内すると、
そこには砂漠の街とは思えない近代的な
街並みが広がっていた。
一方、アーガマも備品などが尽きかけており、
アストナージはブライトにガルダーヤで
補給することを提案し、
ルーを探したいジュドーは許可をもらう前に
Zで飛び出して行ってしまう。
-感想-
ガルダーヤの街は表向きは自由な街では
あるのですが、
近代的な地下の街では、土地の者が
“フランク”と蔑称するヨーロッパ系の人が住み、
街の外への出入りも彼らは簡便なもので
済むところからして、おそらくは民族問題などを
話に絡めた回なんだろうとは思うんですけど、
人によっては評価の高い話なのかもしれませんが、
私はあんまりうまく行っていないような
気がしますね。
この件が物語の本筋に絡むのであれば
『ZZ』はまた変わった展開になっていたの
かもしれませんが、
番外編的な物語としては、
ちょっと複雑すぎるものを絡めて
しまったのではないかな、と
それはともかく、現時点でもっとも
ニュータイプのような素養が高い人物は
ジュドーではなくてプルのような気がしますね。
どちらかというと、ジュドーはプルに
助けられているような感じで
取り立てて認識力が高いようには
見えません。
また、砂漠の話全般に言えることですが、
作画レベルがググッとあがっていることもあり、
戦闘シーンがけっこう見応えがあります。
あと、この前後編のあと急速に
悪役としての側面が強くなるグレミー・トト
なんですけど、
それでもルーを前にするとラブコメの
主人公みたいなヘタレっぷりを晒すのは、
ルーのことが本気で好きなのか、
あるいはグレミーにとってルーが初めて
自分の思い通りにならない女性だったからか、
そのどちらかなんじゃないかなって
思います。
それにしても、街の検問をしていた連中は
ルー・ルカがヨーロッパ系に見えなかったとしたら
何系の人物に見えていたのでしょう?


