映画『太平洋奇跡の作戦 キスカ』の感想

脚本:須崎勝彌
監督:丸山誠治
特技監督:円谷英二
1965年6月19日公開




たまたまネットを眺めていた時に目にした
第二次世界大戦中、敗戦濃厚の時期でありながら、
圧倒的な米軍の包囲から全く気付かれないまま

取り残された占領地であったキスカ島から
ほぼ無傷でキスカ島守備隊の全軍撤退を行った作戦

『キスカ島撤退作戦』
が気になって映画の方も観てみたんですけど、

どうも映画の方が史実を元にしたフィクション
ということらしいのですが、なかなか興味深い内容でした。




このことを知らない人からすればそもそも
「キスカってどこ?」
という感じなんでしょうけど、

私はてっきり東南アジアのどこかの島を
想像していたのですが、実はアメリカ
だったりするんですよね。

アメリカといってもアラスカから連なる
アリューシャン列島のなかの一つの島の
ことだったりするのですが、

そうすると、一時的にせよ映画のセリフにも
あったんですけど旧日本軍は“アメリカ本土”を
占領していたことになるんですね。

知りませんでした。

まぁ、グアムやサイパンもアメリカといえば
アメリカなんでしょうけど。




作戦の詳細を知りたい方はネットなどで
調べてもらうとして映画の内容なんですけど、

物語がキスカ島守備隊を救助艦隊の旗艦である
巡洋艦阿武隈などに収容するところで
終わっているところなどからして

どちらかといえば作戦そのものよりも
三船敏郎演じる大村少将の活躍を中心に
描かれているような感じではあったのですが、

それでも変に誇張や偏った描き方などはされず、
負傷兵が取った行動や、撤退の際飼っていた犬を
置き去りにするなど、考えさせられるところもあります。

また、守備隊はほぼ全員収容に成功したのですが、

作戦決行前キスカ島と救助隊の情報交換のため
潜水艦一隻とその乗組員を失っているというところも…。




霧を利用した隠密による撤退作戦なので、
派手な戦闘シーンはなく、日本側からすれば、
アメリカ軍の一方的な空襲のシーンが多いのですが

撤退作戦行動中でのアメリカ軍の視点が
一切描かれていないところは大村少将の指揮や采配に
緊迫感があってなかなか良かったとは思います。

しかし、その結果、この作戦がいかに
色んな幸運と偶然が重なった奇跡の作戦であったことが
霞んでしまっているのはちょっと残念ですね。




観ているときはモノクロということなのからか
特撮シーンが頻繁に登場しながらも、どのシーンも
自然であまり違和感を抱きませんでした。

この辺はさすが特撮の神様円谷特技監督の
成せる業なんでしょうけど、

それ以上に気にならなかったのは
女性キャストが一人も登場していなかった
ということ!

そのことの是非は、取りあえず脇に置くとして
今だったら色んなしがらみ等で考えられないですよね。

そういう意味では、現在は予算から配役を含めて
映画製作にとっては難しい時代なのかもしれませんね。


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