ドラマ『スクール☆ウォーズ』を全話語ってみる(第12回)

第12回 愛は死線を超えて



1984年12月22日放送
脚本:大原清秀
監督:合月勇




-グッと来たセリフ-

「内田さん、本当に申し訳ありませんでした。
お金は私が……(滝沢賢治)」

「イヤイヤ、いいよ、いいよ、いいよ、
それよりイソップの方が心配だな…。そっちの方は
頼みますよ(内田玄治)」

「はい…」

「外の連中は、ワシに任しておきなさい、ん、
ハハハハハッ…」

「すみません…」

「いやぁぁ、スマン、スマン! 
ワシの思い違いだよ、一万円はね、おしりの
ポケットに入ってたんだよ!

サッ、うまいもの食べに行こう!」




「先生…僕、死ぬ覚悟は出来てます。
でも、一つだけ教えてください…。人間は、
何の為に生きてるんですか?!(イソップ)」




「~皆さん、私もその昔、死について
考えさせられたことがあります。

私はその時、少年航空兵でした。

私は、八紘一宇とか、大東亜共栄圏とか
そんな標語のために志願したのではありません。
ただ、空襲から父母や兄妹を守りたかった。

そしてわかったのです。

人間は、正義とか人道とかいう、単なる抽象的な
言葉の為には、絶対に生き死には出来ないのです、

ですが、妻や子供たちのような手触りのある、
具体的な愛するものの為には死ねる!

奥寺浩はこれまで何を愛してきたか――――。
それは、ラグビーのはずです(山城校長)」




「~俺は、人間の生き死にについて、
ラグビーを基準にしてしか考えられん。

いいか、このボールがお前の魂、
お前の命だとする。座るんだ。

いいか、ボールがこの線の内側にある時、
ボールは生きてるな、つまり生の世界だ。
こっち側は死の世界だ。

この線は、生と死の境目ってわけだ。
(滝沢賢治)」


「先生何が言いたいんですか?(イソップ)」

「人間は死なないって事をだ。
死ぬにしても、ほんの一瞬の間だって事だ。

死ぬってのはな、ボールがこう、この線を越えるような、
ほんの僅かな間のことだ。

しかし人間は、生きているうちから死を恐れるあまり、
心まで死んでしまうんだ。今のお前がそうだ。

イソップ、お前の命は今どの辺りにある?
まだこの辺りだろう!」


「それが、人間は何の為に生きてるか、
って事の答えですか?」

「その答えは、お前が既に自分の中で出してるじゃないか」

「僕が?」

「思い出してみろ、この間お前は言ったじゃないか。

『ボールが生きてる間はベストを尽くさなきゃ!
最後まで諦めちゃ駄目だ!』

――――お前はこうも言った。

『たとえ負けるとわかっている戦いでも、
最後の最後まで戦い抜く、それが男だろっ、ラガーマンだろっ』

お前はラグビーについて言った事を、
生き方においてもやれる筈だ。

俺は敢えて言う、
人間の運命は生きることだ。

そして何の為に生きるか、
それは愛すべきものを愛し戦う為だ。

少なくとも、俺にとってはそうだ。
だから俺は一生懸命生きる。

イソップ、勝つとわかっている戦いなら、誰でも戦う。
しかし、負けるとわかっている戦いに出て行く、
そして最期まで戦う。

人間は誰でも死ぬんだ。
残された時間を燃焼しろっ! 
そこにお前の生命(いのち)の輝きがあるんだっ!





「負けるとわかっている死との戦いに、
立ち向かおうとしている少年、奥寺浩16歳。

賢治はそこに、小さなヒーローの姿を見た。
(ナレーション)」




-あらすじ-

賢治の説得によりイソップは脳腫瘍の手術を受け
その2ヵ月後退院し、ラグビー部員たちに
元気な姿を現した。

だが、実は彼の病状は決して回復してはおらず、
手の施しようが無く残り僅かな命となっていた。

それを知ったイソップは自暴自棄になり、
一時の快楽を求めて金を盗んでトルエンに
手を出すようになる。

一度はイソップからトルエンを取り上げた賢治だったが、
彼の“人間は何の為に生きているのか”という
問いかけには答えられず、

賢治はイソップの快楽に逃げようとする行動を
止めることが出来なかった。








-感想-

“スクール☆ウォーズ”と言って有名なのは

悔しいです!


のセリフなのかもしれませんが、

深く心に胸を打つのは、今回の話
なのではないかと思います。

とにかく、今回の物語も、グッと来たセリフも、
疲れ果てた私のみにとっては、どれも身に染みて、

そして沸々と熱いものがこみ上げてくる
名シーンであり、名セリフだと思います。

アタシも頑張るよ! 滝沢先生!




これも第4話と同様に
視聴者の予想、想像を大幅に超える展開故の
感動だと思うのですが、

小学生の頃の初見の際はこのシーンでは
涙は流れず、人の生き死にに関わる話に
持ってくなんてあざといよなぁ、

などと捻くれた物の観方をしていたのでした。
ホントに嫌なガキでした。



とはいえ、そんなヤなガキだった私でも
このシーンについて深く印象に残っていたのは、
やっぱりラグビーを通して

“何の為に生きるのか”あるいは“生きるとは何か”
という究極の問いにキチンとそれなりに説得力の
ある答えを出してくれたからでしょう。

最近のドラマで失ってしまったものの一つに、
エンターテイメント性ばかり追求して

このような重い命題への解答というものも
含まれるのかもしれませんね。

昔の良い映画の話に限ったことではなく、
ドラマも人生や生き方を教えてくれていたの
ではないでしょうか。




また、イソップ編の開始される第7話の時点では、
物語上は4月だったのですが、

夏場のシーンが無い等、
うまく季節感を排除したことによって、

今回の第12話では、丁度初オン・エア時の
クリスマスの時期と物語の時期が一致していたりして、
この辺は何気に芸が細かいのではないでしょうか?!


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