ドラマ『スクール☆ウォーズ』を全話語ってみる(第11回)

第11回 死と友情と



1984年12月15日放送
脚本:大原清秀
監督:岡本弘




-グッと来たセリフ-

「いや! よく言ってくれた。
お前たちはラグビーをする機械じゃない、人間なんだ!
仲間の不幸が気に掛かるのは当然だ。

実はな、俺はお前たちが、試合よりもイソップを
選んでくれることを待っていた。

(中略)

俺は、仲間思いのお前たちを監督として誇りに思う。
残念だが、試合は辞退しよう。いいな!
(滝沢賢治)」




「何を言ってるんですか、私が怒っているのは
あなたが水臭いからですよ。

(中略)

うちには150人以上の部員が居る、イソップって
子を探すには、人数が多いほうがいいでしょう。
なぜ一言協力しろといってくれないんですか。

私たちは同じラガーマンでじゃないですか。
(相模一高監督)」




「人間は誰でもひとりです、ひとりでは弱いんです。
でも、自分のことを考えてくれる仲間が、一人でも
いることを知れば、人間は強く成れるんです。

イソップ君は今ひとりです。四六時中自分のことしか
考えられないはずです。でも、これを見たら
どう思うでしょうか(富田圭子)」




「イソップ! 最後にこれを見ろっ!
こいつをデザインした時、お前はどういう
思いを込めたっ?!

どんなことがあっても戦おう、そういう願いだろっ!
だから俺たちはこいつを採用したんだっ!

ところが、本人のお前がそれを裏切ろうとしている!

俺たちを裏切るのは構わんが、
お前は、お前は自分で自分を裏切ろうとしてるんだっ!

お前なんか…お前なんか惨めなドブネズミだっ!
(滝沢賢治)」






-あらすじ-

脳腫瘍に侵され命の危機に晒されるイソップ。
賢治はそのことを本人にもラグビー部員にも
言い出せなかった。

そんな時、監督の勝俣の計らいにより相模一高との
練習試合が決まり、ラグビー部は色めき立つ。

しかし、ひょんなことから自分の本当の病名を
知ったイソップは絶望し、行方不明となってしまう。

部員総出でイソップを探すが見つからない。
そうこうしている内に相模一高との
練習試合の時間が迫る。









-感想-

この頃になると初期の校内暴力の問題など
“スクール☆ウォーズ”のウォーズの部分が
薄くなってしまって、

普通の学園ドラマっぽくなってしまい、
“水原編”が好きな私としては多少なりとも
不満が残るのですが、

とはいえ、“イソップ編”がなければここまで
記憶に残るドラマには成っていないでしょう。

また、“普通の”と書くとやはり語弊があって、
伝説のドラマであることには違いないですしね。




今回はそんなイソップの物語の
前哨戦といった内容なんですが、

適度に光男の“新楽”のシーンなど
重い雰囲気に対する緩衝材の
ようなシーンが挿入されて

この辺のバランスの取り方はエンターテイメントとして
見事だなぁ、なんて思います。




また、ラグビー部員とはいえ、
滝沢先生がイソップに対してちょっと
過干渉過ぎるように見えて、

担任は何をしているのかと思ったら、
大木同様に滝沢先生の盟友である
甘利先生だったりするんですね。

この担任の存在を強調させないことで
舞台に対する違和感を生じないように
させているのかもしれません。

いずれにせよ、バランスのとり方が巧みと言って
良いのではないでしょうか。







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