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zoom RSS 映画『銀河鉄道999』の感想

<<   作成日時 : 2015/08/23 16:03   >>

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脚本:石森史郎
監督:りん・たろう
1979年8月4日公開



-グッと来たセリフ-

「いつか私が帰ってきて、あなたの傍にいても
あなたは私に気が付かないでしょうね(メーテル)」




-感想-

TV版の内容やラストが好きな私にとっては、
映画版の星野鉄郎には今一つ違和感があって、

TV版の鉄郎は少年の持つ純粋な心の象徴のような
存在であるのに対して、映画版の鉄郎は
どちらかといえば悪ガキに近くて、

せっかく仲間と協力して999のパスを手に入れたのに
(その後落としてしまいますが)その仲間たちになんの
挨拶もないままメーテルと共に地球を旅立ってしまったり、

TV版は亡き母の遺言に従って“機械の体をタダでくれる星”に
行き機械の体を手に入れることが大きな目標だったのに、

映画版は機械伯爵に殺された母への復讐の方が
大きくなってしまって

鉄郎の年齢はTV版は10才、映画版は15才と
相違があるのですが、反抗期もなくひた向きに
復讐心を持ち続ける点にも違和感が。

ひょっとしたらTV版と映画版はテーマが違うのかなぁ、
などと思っていたのですが、今回観直してみると材料が
違うだけで根本の部分は同じなのかな、と。




「999」の魅力というのは、未熟な主人公鉄郎が
マスターともいえる謎多き女性メーテルに導かれて

様々な星を旅する中で多くの人と出逢い、
色々なことを経験しながら成長して
行くところにあると思うのですが、

それは映画版も同様で、やや異なった視点で
描かれているように思います。

旅立ち、肉親との別れ、老いて醜くなる身と美貌との迷い、
未知の世界への戸惑い、知らないが故の命知らずの行動、
歩みを止めただ振り返るだけになった枯れ果てた大人達、

志と病魔と限りある命、報われぬ愛と裏切り、
そして、報われぬ愛と犠牲、別れ――――――。

これらの要素が味付けこそ違えどきちんと
TV版同様に描かれていました。

ひょっとしたら、その辺がやや“大人向き”だったところが
違和感を持った原因だったのかもしれません。




映画版があれだけヒットしたのは、やっぱりこうした
“やや大人向け”の視点だったのかもしれません。

子供の時は、単に鉄郎の冒険譚として観ていた
『999』なんですけど、大人になって見返してみると
公開当時から多くの人が指摘していることですが

“青春への郷愁”を誘う映画なんですよね。

鉄道の運賃や、映画の料金、慣習、法律、
あらゆる面で“子供”というだけで特別扱いを受け、
責任を負う必要がなかったあの頃。

特別だったはずの自分がいつの日か大人になった時、
気が付けば特権を失って組織の中に埋没し、
その他大勢の中の平凡な一人になる。

鉄郎のような少年の純粋さを持ったまま大人になると
キャプテンハーロックやエメラルダス、あるいは
アンタレスのように、

社会からドロップアウトした海賊や盗賊のような
存在になるしかないのかもしれない。

おそらく、映画を観た私を含めた多くの
“かつての少年”たちは、そんなアウトローには
成れなかった人たちでしょう。

だからこそ、鉄郎にかつて少年だったころの
自分を重ねて見ているのかもしれません。
もう二度と帰ることのない少年時代を。





今回のグッと来たセリフ

「いつか私が帰ってきて、あなたの傍にいても
あなたは私に気が付かないでしょうね(メーテル)」

なんですが、それは知らない間に
誰の心にもあって、失ってから初めて気づく
“青春”というものの象徴なのかもしれません。

この要素が多くの人の心に響くからこそ
アニメの枠を超えた広い普遍性を持った映画として
多くの人に支持されたのではないかと思います。

あと、1979年の公開当時から
我々は相当な未来を生きている訳ですが、

映画の中に登場した科学技術はそこそこ進んだものの、
もっとも実現していたのは“格差社会”だったように
見えるのは果たして私だけでしょうか…?




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