『ウルトラセブン』を全話語ってみたい!(最終回)

第49話 史上最大の侵略(後編)



脚本:金城哲夫
監督:満田かずほ


登場怪獣など

ゴース星人
改造パンドン


グッと来たセリフ

「~今話した通り、僕はM78星雲に
帰らなければならないんだ。

西の空に明けの明星が輝く頃、一つの光が
宇宙に飛んで行く…。それが僕なんだよ
(モロボシ・ダン隊員)」

「待って、ダン! 行かないで!(友里アンヌ隊員)」

「アマギ隊員がピンチなんだよ! デュワッ!
(モロボシ・ダン隊員)」




-あらすじ-

辛くも一命を取り留めたダンであったが、
精密検査を恐れて基地を抜け出してしまう。

一方、ゴース星人は、地下に造られた拠点から
各国の都市に向けてミサイルを発射、地球人類を恫喝し
地球防衛軍に向けて全面降伏を迫る。

一刻の猶予もないウルトラ警備隊は、ゴース星人の
拠点を割出すと、爆薬を積んだ無人のマグマライザーを
突入させて敵基地を爆破させる作戦を立案。

しかし、それは捕えられたアマギ隊員の
命を犠牲とするものでもあった。

そのことを知ったダンは、自らの体を蝕む
死の影を振り切ってある決断をする。








-感想-

もしも本作を観て感動できない人がいたら、
ちょっとその人とは友達にはなれないかなぁ、と。

どうしてこの最終回がここまで心を打つのかと思うと、
奇をてらうことなく、やっぱりヒーロー物として基本に
忠実だったから、というよりも、

ヒーロー物の最終回として一つのパターンを
ここで成立させたからなのかもしれません。

地球に迫る最大の危機、罪もない同僚に迫る危機、
第三者からの誤解、自らの体を蝕む危機、

そして、それを克服するための秘密の暴露、
親しい人との別れ、最後の変身、
最後の戦い…。

完璧だ、完璧すぎる。ここまで魅力を凝縮させて
一気にカタルシスまで昇華した最終回というものを
なかなか私は見たことがありません。

もちろん、第17話に登場したセブンが
地球人としての姿のモデルにしただけではなく、
地球に留まることの切っ掛けとなった

薩摩次郎と同様に自分を犠牲にして
仲間を救うという、自己犠牲の精神を
最後まで貫いたことも。




そして、物語を盛り上げる各シーンの
冬木透氏の名曲の数々。

どうも、ダンが自らの正体をアンヌに
明かすシーンに流れたシューマンのピアノ協奏曲などの
選曲も冬木氏が手掛けたようです。

この物語を手がけたスタッフやキャスト、
一人でも欠けていたら、ここまでの傑作に
なっていたのかどうか…。




ウルトラセブンが、今日まで色々な人に
愛され続けているのは、もちろん、他の要素も
あるのだろうとは思いますが

やっぱりこの最終回も含めて
目指すべき一つの到達点に達していたから
なのだろうと思います。


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