映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』の感想

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写真は『SPACE BATTLESHPヤマト』のパンフレット
うっかりフラッシュを使ってしまいましたが、かえっていい効果を上げたかも?!
700円もしただけあって、結構いい紙質です。




まず、結論から先に書こうと思うのですが、
大体漫画やアニメを実写化すると、忠実に再現しようとして
気が付いたら別の作品になってしまったり、

制作者の思い入れが強すぎで、あるいは無さ過ぎて、
残念な結果になってしまう場合が多いかと
思うのですが、

こと、『SPACE BATTLESHIPヤマト』は、
原作とタイトルこそ違えど

「しっかり“ヤマト”に
なってるゼ!」



という感じでした。




しかし、細かく見れば、
星間戦争の要素が薄められて、
軍隊としての地球防衛軍の描き方に違和感を持ったり、

無重力のはずの宇宙空間で
「Gに耐えろ!」
なんて台詞があったり

「だって古代君が死んじゃう」
の森雪がコスモタイガーのパイロットとして
戦闘要員になってたり、

あの台詞が無い、この台詞が違う
あいつが出てこない、誰なんだあいつは、など
突っ込もうと思えば、いくらでも突っ込める点はあるんですけど

私としては、映画全編を観終った感想としては
そのような違和感や差異を含めて「確かにヤマトだった」
という結論に到りました。




この感想は、観る前にあまり期待を持たず、
仮にSMAPのファンからすればキムタクの新作ドラマが
観られる事への、

そして、旧来のヤマトが好きな人間にとってはCGとして
蘇るヤマトに対するお祭りなんだから素直に楽しもう、
という、心構えがあったからかもしれません。

なんというか、あんまり一般の洋画などの
映画であることを前提として観てはいなかったの
だろうと思います。




そもそも、原作である
『宇宙戦艦ヤマト』
もSF考証などでおかしな点があったり、設定や
展開に矛盾などありながらも十分楽しめましたからね。

それはやっぱりこの物語の根底にある
テーマが普遍的で、それが時代を超えて

『SPACE BATTLESHIPヤマト』
にも確実に引き継がれていたからこそ、
細かい点には目をつぶってしまうのかもしれません。




もう一度、初めて“ヤマト”に触れた
幼き日の感性に戻れるなら
相当楽しめると思います。

基本的には、最初のシリーズに
「さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~」を足して
2で割った展開ともいえるのですが、

それらのストーリを知っていてもいくつか
変更されている点があるので
物語は楽しめると思います。




もう正直、ここまで日本の映画が
独自の世界を表現できるんだって
感服しましたからね。

観始めた時に抱いた違和感は
圧倒される映像と、スケールアップされた宮川奏さんの音楽の前に
次第にかき消されて行き、完全に物語りに引き込まれてましたもの。

古代はカッコイイし、森雪はキレイだし、
斉藤は豪快だし、真田さんは頼りになるし、

佐渡先生は(一応)酒の
一升瓶もってウロウロしてるし
ねこのミーくん(か?)も一緒にいるし

ヤマトも、コスモタイガーも、コスモゼロも、アナライザーも
今風にリファインされていて、特に艦載機の戦闘では
どこまでがCGなのか全くわかりませんでした。

ただ、敵方の設定が全く異なるので
デスラー総統やドメルなんかが好きで
艦隊戦を期待した人はガッカリするかもしれません。

最初に書いたとおり、
星間戦争としての要素は薄められているので
「スターウォーズ」というよりは「エイリアン」に雰囲気が近く、
この改変は意見が分かれるかもしれませんが、

やっぱり子供も観る可能性も考慮すると
あまり明確な生身の人と人との殺し合いを見せるのも
どうかと思いますからね。

そういう意味では、
エンターテイメントの枠を逸脱せず
キチンと貫いているのだと思います。




ともかく、少なくともまさか、アキバ系の私が
キムタク主演の映画に金払ってまで
観るとは思わなかったので、

ヤマトの持つ魅力はいずれにせよ、
やはり偉大であることを改めて
思い知りました。

制作発表を知った時には
「うわぁ、やっちまったなコリャ」
と思ったくらいですもの。

ただ、物語はキチンとケリが着いたので
願わくばかつてのように

『SPACE BATTLESHIPヤマト~新たなる旅立ち~』
などと欲を出して続編を作らなければ
いいのですが、、、

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