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zoom RSS 松田優作の『探偵物語』を全話語ってみたい!(第6話)

<<   作成日時 : 2015/03/10 00:05   >>

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第6話 失踪者の影



脚本:佐治乾 柏原寛司
監督:西村潔



グッと来たセリフ

「でもさ、松本さん。人間ってのはさ、なんかこう、
冗談なのか本気なのかわからない、ギリギリんとこで
生きてんじゃないかしら?(工藤俊作)」



-あらすじ-

ある日工藤は大月から上京したキノシタレイコから
消息を絶った恋人オカモトサチオを
探すよう依頼を受ける。

調査を開始した工藤だったが、
そこで得た情報からオカモトは周囲からの
評判が悪いだけではなく、

何かしらの犯罪に手を染めていることを
突き止める。

一途で純真な心を持つレイコに工藤は、
恋人として別の男を探すよう勧めるが、レイコは
頑としてそれを受け入れない。










-感想-

今回の見所は、あの“相棒”の内村 完爾刑事部長こと
片桐竜次さんがチンピラの役で登場している
こともさることながら、

やはり、かつてのコーヒーのCMで有名になった
今回の“グッと来たセリフ”の存在も大きいの
ではないでしょうか。

実をいうと、今回のエピソードは個人的に
一、二を争うほど好きなエピソードだったりします。




最後のどんでん返しが一つの象徴ですけど、
人間は、そう論理的かつ理屈だけで生きている
訳ではないっていうのが、

今回のキノシタレイコを見ていると強く感じますよね。

この登場人物の妙な人間臭さはもう時代を越えてしまって、
現代においても十分通用するというか、あるいは今日も街のどこかで
繰り広げられているような物語のように思います。

だからこそ、今回の“グッと来たセリフ”は重いんですけど、
工藤俊作は実に軽く発言していながら、格好の悪さが
格好良く見えるこのドラマでは決してギャグにはならず、

ストレートにテーマ性が心に突き刺さってくるのも
“探偵物語”というドラマの放つ独特のカラー
なんだろうな、と思います。




やっぱり、工藤俊作は優しいんでしょうね。
クズ同然の男の戯言を真に受け、最終的には
そんな男を庇って死んだ哀れな女とは思わず、

一途に惚れた続けた男の為に殉じることが叶った
しあわせな女と自分を納得させていたのでしょう。

今回もコミカルなシーンが多くて見逃しがちに
なりそうですが、物語の本質はこのような表に出にくい
工藤の優しさなんだろう思います。


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